自慢の「刺し盛り2人前1360円」は確かに豪勢だが、「こんなにたくさん喰えない」と思って、一気に気持が萎えた。ネタは新鮮でたいへんおいしいのだが、いかんせん量が多く、残さずに食べようと気張るあまりにゆっくりできない。事情を知らずにわんたろう用の焼きうどんを頼んだが、わんたろうは座敷童のように走り回っているだけ。川エビの唐揚げと、お通しとサービスポテトがじゃんじゃん出てきた。サービスも味も雰囲気も素晴らしい店だが、もっと早い時間にだれかと連れだって来よう。長屋の忘年会をここでやるのもいい。
帰宅。わんたろうは眠がって入浴せず。遅い就寝。親としてサイテーだろう。たまに盛り場に行きたかっただけだが。
翌。嫁が休日のため、とうちゃんは早朝から悪夢をみつづける。雨後の竹の子のように男根がにょきにょきするホモセクシュアルな夢。やはり愛人をもつべきだろうか。たまには淫欲にも耽ってみたいものである。
9時過ぎに起床して、『三昧王経1』読。
「瓦礫を投げつけられ、杖で打たれても、賢者は彼らを打ちかえさない。無我という真理を耐え忍んでうけいれることに安住しているものには、怒りとか荒々しさとか慢心は無縁なものである。」144頁
…シャーンティデーヴァ本にも類似の記述がある。
しかし私たち凡夫がすぐに真似ようとすると、「絶対的な跳び越し」(吉本翁)にしかならないだろう。はてさて、瓦礫を投げつけられたらどうするべえか。小さい頃、私の母親はよく箒の柄で本気でぶったが、「柄じゃなくて毛のほうでぶてばいいじゃないか」と懇願しても、聞き入れられなかった。耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでいたら、十代の途中から暴発するようになった。
盗んだパンツで走り出す。行き先も見えず。おとなたちはいつもオレ様をバイキンだとののしるか、ああしろこうしろと口うるさく干渉するだけだった。アニーよ銃をとれ。ばきゅんばきゅん。おまえなんかしんじゃえ。(尾崎豊、のような)
「ほんとうのことを言いなさい、アンタがやったんでしょ、ほんとうのこと言ったら、おかあさんぶたないから」
「ほんとう? …じゃあいうけど、あれはね、近所のシンちゃんといっしょにやったんだよ」
「やっぱりおまえがやったのか、うーむゆるせん、世間体があるし、家族の恥であろう、こうしてくれるわー、(ビシンバシン!)」
「かあちゃん、話がちがうじゃねぇ…」
「うるさい、おまえが悪い、(ズコンバコン)」
盗んだパンツで走り出す。行き先も見えず。おとなたちは「白状しろ、そしたら罪を軽くしてやる」と言って、いつもオレをだました。なにが「世間体」だバカヤロー。少年少女よ、嘘をつけ。おとなにほんとうのことをいってもどうにもならない。どうせ新聞やテレビはなにをいっても「芝居がかっている」とか、「泣くのがうますぎる」とかケチをつけるだけだ。
さて。
産経新聞で、芸術家の草間弥生(表記不能)がナントカ勲章をとったらしい記事があった。草間氏曰く、「毎日8時間は描いています。アイデアがどんどん出てきて、寝るのが惜しい。200歳まで生きて、もっと素晴らしい作品を作りたい」。
…「天才領域」に入っているひとはこのようなものだろう。完全に解放されている感じがする。「起きるのが億劫」という私は、現在できるだけ活動時間をなくそうとしている。けれど最悪の状態をまぬがれるために、そうするしかないのかもしれない。
嫁の手作り大豆コロッケめしなど喰うて、3人そろって体操クラブへ。いい天気。
体操中、『超入門アカシックレコード』(ゲリー・ボーネル著、大野百合子訳、5次元文庫)読了。実践メニューの呼吸では、息を止めないらしい。またしても混乱するが、混乱こそチャンスだと、イーライがいってなかったか。確かに止息は忍耐の行ではあるが、リラックスからはほどとおい。
帰路。些細なことで家族不和。ヘソを曲げたらしい嫁はいつのまにかどこかにいなくなっていた。「ちいちゃんどこいったの」、「うーん、わからないね、いなくなっちゃったね」、「どうしていなくなっちゃったの」、「たぶん怒ってるんだろうね」。
わんたろうは自転車で眠ってしまった。夕べ遅かったからだろうが、イヤなことは眠って忘れてしまうがいい。だって3才児になにができる。
盗んだパンツをほっかむり
不機嫌な母親はどこぞに雲隠れ
とうちゃんは自殺願望に揺れる
ああ無情、3才児なのに
盗んだパンツではみ出した
黄金の玉をぶらさげなら
オレがいるからダイジョウブ
という、てておやは無職
フォト1:豪勢な刺身盛り
フォト2:産経新聞より、草間弥生氏

