7/2(木)。雨あめふれふれかあさんが、パートで小銭を稼いでる。ほらほらあの子はみなしごか、不気味にイヒヒと笑ってる。ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ、RUN、爛々。
毎日雨。腐りかけた死体が臭う。蛆がわく。前夜。『千と千尋』の感想乱れ書きはなにもそこまでがんばらなくてもいいが、異常者の「使命感」というべきか、私はひたすら書いた。(読者は4人だった。)
夜半。近頃の ‘不定愁訴’ 都会人はロクでもないヤツが多いだろう、とかなんとか。ともかく、そういうのはネットでずいぶん見た。いろいろ学ぶことができた。たとえばヨガなんて、どこかしら道楽みたいなものだ。私たちはいつでも自分のことしか悩んでいないか、誉められたくてうずうずしてるだけだ。「テメエのはらわたが腐ってる」とは赤ひげのセリフだが、いちいち精神科に行くんじゃねぇや。デリケートだと思われたくて仮病のつもりが、そのうちホントの不調を招くだけだ。自分で治せよ、壮年者。たまには酒でも飲んだらどうか。
翌。「とうちゃん酒臭い」と嫁。ううむ。次第に堕落するのをなんとするか、そういうつもりでもないがシュタイナー読。
「彼はそれまでと同じように義務を遂行し、以前と変りなく稼業に励む。変化は外なる眼の及ばぬ魂の内側でのみ進行する。まずはじめは人間の心情生活全体に、尊敬するに値するすべてのものへの畏敬、という基本的な気分が照り輝く。このただ一つの基礎感情が魂の生活全体の中心点になる。……畏敬の念が神秘学徒の魂のいとなみ全体に生気を与えるのである。」(『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するのか』31頁、高橋巌訳)
…「尊敬するに値するすべてのもの」とは、ペテン師を含まないことはいうまでもないが、反対にわが家のニャンタロウなんかは実に性質のいいネコであり、いちいち自慢したり酒を飲んだりひそかに淫欲に耽ったりすることもない。にゃあにゃあいうだけだ。「とうちゃん遊んでくれ」と引っかくだけだ。そんじょそこらの人間よりはるかに尊敬に値する。
あるいはまた、私は「知識人筋」はあまり好きではないが、忌野清志郎などを憧憬し、畏敬しているばかりでなく、常日頃から「布教活動」に努めてきた。かくのごとき私は、実にもって「神秘学徒」というか、「超感覚的世界」にふさわしいのではないだろうか。そうでもないのか。「このエロジジイ、人の悪口ばかり書きやがって」。
オレは奈女久地には負けない。
シウマイの皮、と昆布めし。わんたろうは少食で、プリンと海苔。中途半端な時間にサッポロ一番塩ラーメン。
『大怪獣バトル』シリーズ1、最終回見。
ゼットンとキングジョーが登場して、20年前に伝説のアマチュアバンド、レッドスネイクカモンがうたったブルースを想い出した。「キングジョー、すべてをぶちこわしてくれ、やっちまえジョー、ぶっこわせジョー、なんならゼットンと、手を組んでもいいぜ」。この歌手はなかなかおもしろい歌詞を書く男で、「なんならバカボンのパパと、手を組んでもいいぜ」なんちゅうこともうたっていた。価値観の転換をはかろうとしていたのだろうか。おおむね悪を表出しようとしていた。彼は今どこにいるのだろう。だれからも相手にされないのだろうか。
雨のため、近隣の児童館に行こうとした直前にわんたろうが『トイ・ストーリー』のビデオを見たいと主張するので、まあそれもありかと思ったからには、自宅にとどまって掃除などしながら清志郎の『グルーヴィン・タイム』を聴く。
♪
正直者はバカをみる そうさ、いつでも泣きをみる
俺は何も見たくない はるか彼方を見てるだけ
(「不真面目にいこう」)
…ぎゃあてぇ、ぎゃあてぇ。
ふつうのロック歌手なら「正直者」レベルで「泣きをみる」だけだ。私たちは「不真面目」だから、「テキトーでいい」とか、「オーヨソでいい」という見当がつけられるだろうか。「何も見たくない」から、高みから見下ろしたり、虚言癖がやまないおとなもいる。まともな感覚があるなら、刑事犯罪はそういうものだとしか見なさない。「はるか彼方」を見るならば。
午後。楽しい託児付ヨガへ。堪能。偉そうにするだれもいない。これはダメだとかスタイルがちがうとか、うるさいことをいう指導者もいない。ご老人のいないヨガは、健康を目指しているとすらいえない。「海パンヨガ」なんかは、そういうところを見直してみればいいのに。
西友屋上から玩具店で遊戯。しかし、わんたろうは遊び足りないだろう。夕方、録画した椎名林檎と松尾スズキの特番見ながらダラダラ保育。
松尾氏曰く、「(椎名の新作に)悪を感じる」とのことで、「うれしいです」と椎名が答えていた。あいまあいまに、『忌野清志郎 1951-2009』(ロッキングオン・ジャパン特別号)読了。
嫁が帰宅して、「LOVE JETSっていうのをアマゾンで検索してくれ」、「自分でやればいいじゃん」、「いや、今わんたろうと遊んでいるから手が離せない、ことによると廃盤で入手困難かもしれないから調べてくれ」、「たいして遊んであげてないクセに、……LOVE JETSあったよ」、「高いのか? 新譜であるのか?」、「うるさいなぁ、新譜だよ」、「買おう」。
宵。連日マイルスの『ビッグ・ファン』聴きながら筆記。
2009年07月11日
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